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試合レポート、活動報告など

6月最初の日曜日、奈良クラブは甲賀市陸上競技場(水口スポーツの森)でMIOびわこ滋賀と対戦しました。

前回のブログでもご紹介した通り、2014年5月~2015年まで在籍していた馬場選手、2015年~2016年まで在籍していた齋藤選手がプレーしているチームです。

奈良からは1時間半~2時間程度で到着することもあり、この日はゴール裏、メインスタンドに奈良クラブサポーターが多数訪れていました。

この日は天気も良く、爽やかな風も吹いていて気温もそこまで上がらずサッカー日和!!

サッカーでは、勝利した次の試合は基本的にメンバーを変更しないことが多く、今季初の連勝を目指したい奈良クラブはスターティングメンバーも前回と同様です。

渕上、森本、橋垣戸、中村、林、小井手、志水、布施、向、小野、坂本。

ベンチメンバーは少し変更があり、守山、三浦、濵中、大倉、田口、小笠、岡山で大倉選手は第3節アウェイでのHonda FC戦以来のベンチ入り!

前半の入りは悪くなく、右サイドを駆け上がって切り替えし相手を抜いた小井手選手が、マイナス方向の向選手にパスを出すも繋がらないシーンがあったり、シュート数は少ないものの積極的に前にいく姿勢は見えました。ただ、バックパスからひやりとする場面もありました。

というのも、ピッチ状態があまり良くなく、1試合を通して、選手が足を取られて躓く場面やボールの転がり方などに苦労していたのです。

また、奈良クラブは風上に立っていたのでパスを出してもシュートを打っても、向かい風で思うように前へ運べません。

そんな中迎えた40分、林選手が左サイドでピッチに足を取られてボールを奪取されゴール前まで運ばれてしまい、ここで止めることが出来ずにパスを通されシュートを打たれ失点。

前半終了間際の失点で、このままハーフタイムに突入します。

後半、今度は追い風になるかと思いきや、ハーフタイムの間に風向きが変わります。

もちろんわざと風向きを変えることはできないのですが、あまりにも見事に真逆に吹き始めたので、不思議な感じでした。

またまた向かい風に苦しんでいた後半13分、ゴールキックを渕上選手が橋垣戸選手に渡します。

そのボールを前に運ぼうとしたのですが、1ステップ入れた橋垣戸選手もピッチに足を取られ、それを相手に拾われてしまい、そこから失点してしまいます。

しかしながら、まだ後半は30分以上もありますし、取り返せない試合内容ではないので、落ち込んではいられません!

と、思ったのですが、ピッチの空気は一気に重くなったように感じました。

今年、アウェイでラインメール青森と試合をした際、先制してから追いつかれた時にもあったのですが、このような空気は自分たちで変えないと変わらないのです。

ピッチにいる選手はもちろん、応援している側も同じ。

気落ちしたり攻めたりするのではなく、立って応援している人たちも座ってみている人たちも前向きな気持ちを持っていくのが大切だと思います。

今回はゴール裏でもメインスタンドでもそのような気持ちを持った方が多かったように感じました。

失点直後、小井手選手に代わって三浦選手が、その3分後に小野選手に代わり田口選手が入ります。

さらに5分後には橋垣戸選手と交代で濵中選手が投入され、一気に流れを変えようとします。

最後の交代から3分後の後半25分、相手陣内でボールを奪った奈良クラブは布施選手が前線に1枚残っていた田口選手にパスを出します。

田口選手には1人相手DFのマークがついていたのですが、スピードを生かして相手を振り切り、受けたボールを前へ運びそのままシュートし、1点を返します!!

(ちょうどこの時奈良クラブが風下で追い風になっていました・・・)

前節同様、交代采配がピタリとはまりました。

布施選手のパスは田口選手の特徴を最大限に生かしたものであり、このたった1本のパスで流れは変わっていきます。

さらにその3分後、左サイドでボールを持って切り込んだ林選手がペナルティエリアの中で倒されてPKをゲット。

キッカーは10番を背負うキャプテンの向選手。

相当なプレッシャーがかかる中でのPKだったとは思いますが、この局面で冷静に(?)放った右足でのシュートは力強くゴールネットに突き刺さります。

この勢いで逆転しようとピッチもスタンドも盛り上がります。

しかし、右サイドで相手選手と競った田口選手が着地した瞬間、状況は一変。

足の着き方が明らかにおかしく、周りにも緊張が走る中、田口選手は一度ピッチの外へ出ます。

交代枠3枚は使い切っており、すでに交代することはできませんし、このまま10人で続けるしかない状況です。

それでも奈良クラブは攻撃の手を緩めず、シンプルに前へ運び、何とか逆転しようという強い気持ちをピッチに立っている選手、ベンチで見守る選手全員で出してプレーしていました。

そんな中、しばらく治療していた田口選手が再びピッチに戻ってきます。

立っているのも辛いくらいに痛いはずなのに、ほとんど動けないながらもピッチに立つ姿に、メインスタンドからも手拍子が起こり、「がんばれー」「いけー」などといった声も出始めます。

最後の猛攻ではあと一歩という場面が2~3度あったのですが、最終的にゴールネットを揺らすことなく試合が終了します。

田口選手は担架で運ばれていってしまいましたが、最後まで情熱を持って戦ってくれました。

次の試合からは田口選手の分もみんなでがんばっていきましょう!

勝てないとJリーグには昇格できませんし、なかなか勝てないことも多い中では、「勝利を求める」という厳しさも確かに時には必要かもしれません。

しかし、県民性なのか、ホームゲームから帰られるみなさまの姿から感じるのは、勝利を求めるだけではなく「奈良クラブがある週末」を楽しむという温かさ。

それが奈良県民の良さなのではないかなと思いますし、今後もその気持ちで共に支えあっていきたいところです。

現在ホームでは連勝中!大勢の観客の前で選手たちにプレーしてもらえるよう、少しでもお友達やご家族など誘って見に来てください!